鋼製地中連続壁工法-Ⅱ  [ ソイルメント鋼製地中連続壁工法 ]

工法概要

構造例

図表01

概要

本工法はソイルセメント壁中に鋼製連壁部材(NS-BOX)を建込み、仮設兼本体壁とする工法です。H形鋼を建込む従来のソイルセメント柱列壁工法にくらべ、より信頼性の高い壁体を構築できます。

鋼製連壁部材(NS-BOX)

ソイルセメント壁中にNS-BOX(GH-R)と(GH-I)を交互に連結しながら、建込みを行います。
両フランジで継手が接合できるため、高品質の地下壁体を構築することができます。

D:ソイルセメント壁厚 H:NS-BOX高さ D:ソイルセメント壁厚 H:NS-BOX高さ

GH-R(部材幅750mm) GH-R(部材幅750mm)
GH-R(部材幅750mm) GH-I(部材幅740mm)

適用範囲

施工機械によって適用範囲が異なりますが、以下にTRD工法とCSM工法の場合を示します。安定液掘削工法でソイルセメント壁を造成する場合はさらに適用範囲は広がります。

図表03

このページのトップへ

特長

本体利用: 高品質な地下壁を構築

NS-BOXは嵌合継手を有するため、建込み精度が高く、また、止水性に優れています。
したがって、土留め壁の本体利用が可能です。

図表04

省スペース化:狭隘な施工現場に適用可

原位置混合撹拌工法のためプラント設備が小さく、またNS-BOXは小型クレーンでも建込み可能です。TRDの施工幅は一般的に15m以上で最小幅は11mです。

図表05

TRD工法の施工ヤード例(作業幅員17mの場合) TRD工法の施工ヤード例(作業幅員17mの場合)

経済性:安定液掘削型の地中連続壁に対して経済性を追求

従来のコンクリート地中連続壁や鋼製地中連続壁(工法-Ⅰ:コンクリート充填)に比べて経済性に優れています。

図表06

このページのトップへ

用途(試算例)

経済性向上

鋼製地中連続壁は土留め壁を本体利用できるため、内部構築費用が縮減できます。
このため、アースオーガー三軸式で施工する仮設ソイルセメント壁+本体コンクリート構造と比較して経済性向上が期待できます。

コスト縮減の理由

1.支保工は盛替え不要で、かつNS-BOXの断面性能が大きいため支保工費用が縮減。
2.本体構造構築のための土工およびコンクリート工事量が軽減

図表08

工期短縮

土留め壁を本体利用でき、かつ高耐力であるためコンクリート本体壁構築および仮設支保工などが軽減でき、工期短縮が可能です。

工期短縮の理由

1.本体側壁部のコンクリート打設期間短縮(切梁盛替工程不要による工程短縮)
2.仮設切梁支保工の軽減
3.密な支保工ピッチによる掘削機械可動制約の軽減
4.掘削土砂量(建設副産物)、埋戻し土砂量の軽減

図表09

用地幅縮小

土留め壁を本体利用でき、かつ薄壁工法であるため、建設用地幅を縮小することができます。

用地幅縮小のメリット

1.用地買収費の軽減
2.民地境界施設および埋設物の撤去、復旧の緩和
3.掘削土砂量(建設副産物)、埋戻し土砂量の軽減
4.工期短縮・工費縮減

図表10

このページのトップへ

仕様

図表11

このページのトップへ

施工法

TRD工法

TRD工法は地中に差し込んだカッターポストを横方向に移動させて掘削した後に、固化液と原位置土砂TRD工法とを鉛直方向に混合攪拌し、壁状の固化体を地中に造成する工法です。

図表12

CSM工法

CSM工法は、地中連壁掘削機と同様の水平多軸回転カッターを用いて、原位置土砂と固化液を撹拌し矩形の固化体を連続して地中に造成する工法です。

図表13

このページのトップへ

施工事例

地下駅駅舎/土留め壁試験施工

ソイルセメント壁厚0.85m
NS-BOX梁せい0.65m
ソイルセメント壁深さ48.6m
NS-BOX長さ32.0m
ソイルセメント壁長4.37m
施工面積212m²

図表14

NS-BOX建込み NS-BOX建込み

高力ボルト接合 高力ボルト接合

NS-BOX設置状況 NS-BOX設置状況

図表15

自立擁壁

ソイルセメント壁厚0.9m
NS-BOX梁せい0.60,0.70m
ソイルセメント壁深さ12.25 ~ 17.25m
NS-BOX長さ11.25 ~ 16.25m
ソイルセメント壁長135m
施工面積2080m²

図表16

全景 全景

NS-BOX建込 NS-BOX建込み

直線部NS-BOX 直線部NS-BOX

コーナー部NS-BOX コーナー部NS-BOX

前面掘削状況 前面掘削状況

化粧板設置後 化粧板設置後

図表17

このページのトップへ