鋼製地中連続壁工法-Ⅰ  [ コンクリート等充填鋼製地中連続壁工法 ]

工法概要

構造例

図表01

概要

鋼製地中連続壁工法は、嵌合継手を有する鋼製連壁部材「NS-BOX」を相互に連結しながら地中に建込み、コンクリート充填あるいは安定液固化を行う信頼性の高い壁体を構築する工法です。
従来の工法に比べ、薄壁であること、現場スペースを縮小できること、省力化施工ができることなど、都市型の地中連続壁工法といえます。
本工法は、土木学会技術開発賞および国土技術開発賞を受賞し、都市型の土留め工法として高い評価を得ています。

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特長

薄壁化

高い断面性能を有する事からコンクリート地中連続壁と比較して、2/3程度の壁厚とする事が可能です。また、本体利用する事により地中壁の薄壁化が図れ、用地制限を緩和できます。なお、薄壁化により安定液処理量を縮減でき、産業廃棄物の発生量を抑制できます。

鋼製連壁とRC連壁との壁厚比較例

鋼製連壁とRC連壁との壁厚比較例

埋設物回避(薄壁化)の適用例

埋設物回避(薄壁化)の適用例

省スペース、省力化

NS-BOXは工場製作するため現場での加工ヤードが不要です。また、NS-BOXの重量が少ないため、建設機械の小型化が可能で現場の省スペース化が図れます。

鋼製連壁とRC連壁との現場ヤード比較例

鋼製連壁とRC連壁との現場ヤード比較例

交通車線確保(省スペース)の例

交通車線確保(省スペース)の例

経済性向上

コンクリート地中連続壁の壁厚が1300mm以上である場合、一般に本工法は経済性に優れています。また、鋼製地中連続壁は本体利用できるため、支保工、内部掘削費を考慮すると、さらに経済性が向上します。

鋼製連壁とRC連壁との経済性比較イメージ

鋼製連壁とRC連壁との経済性比較イメージ

工期短縮

地中壁の本体利用および、支保工、掘削、埋戻量を縮減できることにより、工期短縮が可能です。

仮設構造例

仮設構造例

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用途

図表08

鋼製地中連続壁は仮設兼用本体地下壁として以下のような用途があります。
用途例:地下道路、地下駅、立坑、地下駐車場、下水処理場など

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仕様

NS-BOX(GH)にはパイプ状のメス継手をもつGH-Rと、T型のオス継手をもつGH-Hがあり、継手を嵌合することで、部材相互を連結します。

NS-BOX(GH)の諸元

NS-BOX(GH)の諸元

NS-BOX(GH)の構造

NS-BOX(GH)の構造

従来工法(コンクリート地中連続壁)      鋼製地中連続壁

従来工法(コンクリート地中連続壁)

設計

鋼製地中連続壁の設計は一般の土留め工法と同様、鉛直方向の部材として断面算定を行います。矩形立坑等水平方向に断面力が発生する構造に対しても、水平方向の部材耐力を用いて設計することができます。

設計の考え方

設計の考え方

鋼製地中連続壁の断面性能

鋼製地中連続壁の抵抗モーメントおよび保有せん断力を以下に示します。

鉛直方向 抵抗モーメント             鉛直方向 保有せん断力

設計の考え方

本体構造との接合

鋼製地中連続壁は本体壁として利用できますので、NS-BOXと床版等の本体構造物と鉄筋等で接合する必要があります。
コンクリート床版との接合方法には、溶接カップラー方式、異形鉄筋スタッド方式等があります。内壁コンクリートとの接合は頭付スタッドなどで行います。床版、内壁との接合例を図-1に示します。

図-1 本体構造との接合例

図-1 本体構造との接合例

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施工法

施工フロー

鋼製地中連続壁の施工はコンクリート地中連続壁と同様に、安定液掘削工法で行います。安定液掘削を行ったあと、NS-BOXを建込み、コンクリートを充填または安定液を固化します。

図表15

施工状況

図表16

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施工事例

バンコク地下鉄SILOM駅

発注者 MRTA

写真01

みなとみらい21線新高島駅

発注者 日本鉄道建設公団

写真02

中央環状新宿線要町換気所

発注者 首都高速道路(株)

写真04  写真03

鋼製地中連続壁施工実績累計(壁面積)

鋼製地中連続壁施工実績累計(壁面積)

深度壁厚実績分布図

深度壁厚実績分布図

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